上宮太子がセンバツ出場を逃した理由「3校内規」に思うこと

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2017年のセンバツ、近畿からは以下の7校が選出されました。

履正社(大阪)
神戸国際大付(兵庫)
大阪桐蔭(大阪)
滋賀学園(滋賀)
報徳学園(兵庫)
智弁学園(奈良)
高田商(奈良)

今回、秋季大阪大会を制した上宮太子が「3校内規」により選出されなかったということで物議をかもしています。

第89回選抜高校野球大会(3月19日から12日間、甲子園)の出場32校が27日、大阪市内で開かれた選考委員会で決まった。近畿からは7校。昨秋の近畿大会を制した… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

昨秋の大阪大会と近畿大会をおさらい

昨秋行われた秋季大阪大会では、上宮太子が優勝、履正社が準優勝、大阪桐蔭が3位という結果でした(この3校が近畿大会に出場)

決勝戦のスコアは10-3と上宮太子の圧勝。敗れた履正社は、準決勝で大阪桐蔭に7-4で競り勝っていますから、この3校の序列は一応 上宮太子>>履正社>大阪桐蔭 と考えて良いかと思います。

近畿大会での上宮太子は初戦で高野山(和歌山2位)に7-5で勝利した後、2回戦で神戸国際大付(兵庫)に3-11とコールド負け。ベスト8どまりとなりました。

履正社は近畿大会で優勝、大阪桐蔭はベスト4ですから、ここでの大阪3校の序列は履正社>大阪桐蔭>>上宮太子 となります。

センバツで近畿からの出場は、履正社が神宮大会優勝で「神宮枠」を得たことにより今回は7校です。

ベスト8から7校を選ぶことになるわけですが、8校のうち内規に引っかかる1校を除いて7校を選出という、ごく順当な選考です。

順当な選考にも関わらず違和感が残るのは、上宮太子が「大阪1位」であったこと、そして高田商(奈良)がコールド負けを喫した履正社に大阪大会決勝で快勝していること、の2点でしょう。

「府県大会」は1次試験、「近畿大会」は2次試験

この大会は「センバツ」の名の通り、選考委員が出場校を選ぶ大会なのですが、選出の基準として最も大きなものが各地区大会でしょう。各地区大会の上位校から「実力以外のもの」も加味して選出するというシステムです。これはおそらく、全出場校の共通認識でしょう。

であれば、この認識に従って、上宮太子は「大阪1位」の実力でベスト4に入れば良かっただけです。ベスト8止まりでは、何らかの理由で選ばれない可能性もあります。特に「地域性」を出されると強豪揃いの大阪府は最も不利です。

「近畿大会」が「2次試験」だとすれば、「府県大会」はその2次試験を受ける権利を得るための「1次試験」といえるでしょう。今回、「試験の合否は2次試験の成績を元に決められる」ことははっきりしており、その通りに合否が決められたのですから、周りがあれこれ言っても仕方ないです。

「3校内規」はいつからのものか

「内規が悪い」といった意見も見られましたが、後出しならともかく、2003年(第75回大会)に決められていることですので、これも仕方ないです。

過去には常総学院、水戸商、藤代(いずれも茨城)の3校が全て秋季関東大会ベスト4に入り、3校とも翌年のセンバツに出場したことがありましたが、それはこの内規が決まる前の2001年(第73回)の話です。

但し、東京だけはこの内規が適用されないようです。

 なお、同一道府県から3校以上は選出できない内規だが、唯一の例外は東京。もし神宮枠獲得で2校目が確定となると、関東5番目と比較されるのは東京3番目となるからだ。これについて日本高校野球連盟の竹中雅彦事務局長は、「東京(の秋季大会)は、一つの地区大会となっているので例外となります」と内規の解釈を語った。

出典:スポーツナビ「17年センバツ出場32校の選考理由 その過程で感じられた改革とは

もし今回、早実が神宮大会を制していたら、神宮枠で日大三、関東5校目で慶應義塾が選ばれていたことになります。これは一部の人たちにとってベストなシナリオでしたね。早実を神宮大会決勝で破ったのは履正社。履正社はいろいろ罪作りですね。

それはともかく今回の件、「上宮太子は近畿大会を勝ち抜く実力は持っていなかった」ということに尽きるでしょう。夏の奮起に期待。