不来方(こずかた)の21世紀枠でのセンバツ出場に関する考察

この記事をシェアする

2016年9月21日(水)に行われた秋季岩手大会準決勝で、部員10人の不来方(こずかた)が延長10回、6-4で花巻農を破り決勝進出を決めました。

不来方は10月14日(金)より山形県で行われる秋季東北大会への出場が決定。結果次第で来春のセンバツに出場が決まります。

が、しかし、東北大会に出場が決まったことで、(東北大会の結果に関係なく)「21世紀枠」でのセンバツ出場の可能性が出てきました。

21世紀枠とは

「一般選考枠」のほかに、秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出される(2007年までは2校選出、2013年第85回大会は記念大会として4校選出)。(出典:はてなダイアリー

岩手県の場合は大会出場校が128校に満たないので、ベスト8以上に入れば「21世紀枠」の候補として県の高野連より推薦されます。その後各地区(全国9地区)の代表推薦校となった高校の中から3校(東日本〜東海以東・西日本〜近畿以西各1校、その他1校)が出場校に選出されます。

「21世紀枠」過去の岩手県推薦校は?

2001年から2016年までの16年間の「21世紀枠」岩手県推薦校の内訳は以下の通りです。

県立:15校
私立:1校

ここ4年は、秋季大会で最上位の県立高校が推薦されています。今回の秋季岩手大会での県立最上位校は不来方ですので、例年通りであれば2017年センバツでの「21世紀枠」岩手県の推薦校となることは濃厚でしょう。岩手県からの東北地区代表推薦校は過去2回(2004年一関一、2016年釜石)ともセンバツ出場校に選出されているという心強いデータもあります。

「21世紀枠」過去の東北からの出場は?

2001年から2016年までの16年間で、東北地方からは9校が「21世紀枠」で出場しています。これは全国9地区の中で最多です。この9校のうち、2001年のセンバツに出場した安積(福島)、2013年のセンバツに出場したいわき開成(福島)以外の7校は全て東北大会に出場しています。「21世紀枠」はあくまで他校との比較となりますが、「部員がわずか10人」を上回るインパクトはそうそうないでしょうから、よほどでなければ不来方が東北地区の代表推薦校となりそうです。

但し、嫌なデータが一つ。

東北地区では過去16年、同一の県が2年連続で地区の代表推薦校となったことはありません。前回(2016年)の東北地区代表推薦校は釜石(岩手)でしたので、今回不来方を選出すると2年連続で岩手県から東北地区代表推薦校が出ることになります。過去に例のない「(東北地方で)2年連続での同一県からの代表推薦校」を出すか否かが見ものです。

それでも「10人での甲子園」には夢がある

1974年の春のセンバツに出場した徳島・池田高校は部員が11人であることから「さわやかイレブン」と呼ばれました。

その3年後、1977年春のセンバツに出場した高知の中村高校は部員12人で、人気小説になぞらえ「二十四の瞳」と呼ばれました。

今回の不来方(こずかた)はそれを下回る、部員10人です。少なくとも一人は試合に出ている選手がランナーコーチを務めなければならないこの人数。いくら試合は9人でやるものとはいえ、大きな不利となっていることは否めないでしょう。その不利を跳ね返しての快進撃。21世紀枠といわず、東北大会を制して堂々とセンバツに出場する可能性もあると思います。

この10人が甲子園でどんな戦いを見せてくれるか、想像するのは少し気が早いでしょうか。