【2016夏の甲子園】代表校の予選の戦いぶりを「点差」で比較してみた

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平成28年8月7日(日)から21日(日)までの15日間(雨天順延、休養日1日を含む)開催される第98回全国高等学校野球選手権大会も、7月31日に49の代表校が全て揃いました。

ここでは、この49の代表校がどのように勝ち上がったか、具体的には対戦相手との点差を、点差ごとにまとめてみたいと思います。

1点差での勝利

代表の49チーム中、約半分の25チームが1点差での勝利を経験しています。「1点差での勝利」ということは相手チームとの力の差が少なく、且つ競り合いに強いということが言えます。1点差ゲームを確実に勝利できるチームは、実力も上位であるといえるでしょう。

では、予選での1点差ゲームが多かった順にご紹介します。

1位:木更津総合(千葉) 5試合

千葉代表の木更津総合は、予選の7試合中、なんと5試合が1点差勝利です。
2回戦(初戦)ではエース・早川投手が柏南に7安打を浴び、2-1と辛勝しました。5回戦の専大松戸戦も4-3。その後、準々決勝の東海大市原望洋戦はわずか2安打に抑え込まれ1-0、準決勝の千葉経大付戦は4点のリードを奪われるも終盤に逆転し6-5、決勝の市船橋戦も9回にようやく勝ち越し3-2で勝利と、苦しい戦いが続きました。

2位:市尼崎(兵庫)、智弁学園(奈良)、出雲(島根) 3試合

兵庫代表の市尼崎は予選7試合中1点差勝利が3試合です。さらに5回戦では西宮今津を相手に延長15回引き分け→再試合で2-1で勝利、といったの試合もあり、こちらも苦しんでの甲子園出場といえるでしょう。5回戦以外では、準々決勝の報徳学園が1-0、決勝の明石商が3-2での勝利となります。

センバツ優勝の智弁学園も、予選5試合中3試合が1点差ゲームです。3回戦の磯城野(しきの)戦では9回裏に2点を取って追いつき、延長11回でサヨナラ勝ちと、敗戦一歩手前まで追い込まれました。そして準決勝では郡山、決勝では天理にともに6-5で競り勝ち、甲子園出場を決めました。

島根代表の出雲は、予選6試合中3試合が1点差での勝利でした。2回戦の益田戦は2-1、準々決勝の益田東戦と準決勝の大社戦が6-5のスコアです。

5位:クラーク国際 (北北海道)、北陸(福井)、広島新庄(広島)、松山聖陵(愛媛)、九州国際大付(福岡)、嘉手納(沖縄) 2試合

上記5校は予選のうち2試合が1点差勝利でした。北陸(福井)、広島新庄(広島)、松山聖陵(愛媛)、九州国際大付(福岡)の5校は決勝戦が1点差ゲームとなり、最後の最後に接戦をものにして甲子園への切符をつかみました。

2点差ゲームが4試合の大曲工(秋田)

秋田代表の大曲工は1点差ゲームこそ決勝の角館戦の1試合のみですが、それ以外の2回戦~準決勝の4試合が全て2点差での勝利と、こちらも相当苦しみながらの選手権出場です。この「2点差勝利」の4試合中2試合がわずか2安打での勝利と、低い打力ながらも少ない点差を守り切る戦いぶりだったようです。

予選での接戦が少なかった学校

逆に「予選での接戦が少なかった学校」についてもご紹介します。点差が開いての勝利は「力の差を見せつけた」と言えるでしょうが、実力が拮抗する甲子園大会では、接戦の経験がないことがマイナスになるかもしれませんね。

最小の点差が「7点」:富山第一(富山)、山梨学院(山梨)

富山代表・富山第一は、決勝までの5試合で相手につけた点差が8点、7点、9点、7点、8点、山梨代表の山梨学院は、同じく決勝までの5試合で17点、25点、11点、7点、7点と、圧倒的な打力で勝ち上がってきました。「水物」と言われるバッティングで、安定した力を出してきたことは評価して良いと思います。

最小の点差が「6点」:大分(大分)

大分代表の大分高校は、予選5試合での最大の点差が「6点」です。この6点差の試合は決勝の佐伯鶴城戦で、延長10回表に一挙6点を取ったものです。ただし、それまでの4試合でも最低5点差をつけて勝利しており、こちらも打力の差で勝ち上がったといえるでしょう。

最小の点差が「5点」:花咲徳栄(埼玉)、高川学園(山口)

埼玉代表の花咲徳栄が、予選7試合で相手につけた点差の最高が「5点」です。さらに、花咲徳栄は3回戦の進修館戦以降は相手に得点を許しておらず、打力だけでなく投手力も高いところを見せました。

また、高川学園(山口)も予選6試合で相手につけた点差の最高が「5点」なのですが、この試合(2回戦)の相手は今春のセンバツに出場した南陽工と、こちらは価値ある1勝でした。

まとめ

高いレベルのチームが揃う夏の選手権大会では、予選の戦い方は参考程度にしかなりませんが、予選で接戦を多く経験したチーム、全く経験しなかったチーム、それぞれがどのような戦い方をするのか注目してみるのも面白いかもしれません。