40歳・麻酔科医の東京大学野球部・伊藤一志投手がいよいよ神宮デビューへ!

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38歳で東京大学に入学し「オールドルーキー」として話題になった伊藤一志投手(3年・東海)が、4月15日に行われる東京六大学フレッシュリーグ(新人戦)の慶應義塾大戦で先発することが分かりました。

伊藤一志投手とは

(出典:毎日新聞

伊藤一志投手は1976年8月19日生まれの40歳。現役時代は東大への進学は叶わず一浪して慶應義塾大学に入学。卒業後に、医師となるため日本医大に進学します。2008年に国家試験に合格して医師になりましたが、東大入学という夢を諦められずに病院勤務をしながら受験勉強に取り組み、10回以上の受験を経て2012年に東大文3に合格しました。3年間休学し学費と生活費を蓄え2015年4月に入学。野球部へ入部し「38歳の新入部員」として話題になりました。

38歳で東京大学野球部に入部した伊藤一志投手ですが、苦労も多かったようです。20歳を過ぎるまで本格的に野球をした経験がない伊藤一志投手は練習についていけないことも多く、ランニングで肉離れを起こしたこともあったそうです。

また、1年生の終わりにはこんなこともありました。

 昨年10月8日、1年生の中から次期マネジャーを選ぶ投票があった。選ばれれば、選手の夢をあきらめてマネジャーに徹するか、退部するかの厳しい選択を迫られる。1年生全員が、マネジャーにふさわしいと思う人の名前を書き、先輩の学生コーチに無料通信アプリ「ライン」で送った。後日、選ばれた部員は去った。同18日夜、2回目の投票は球場で行われ、副務の黒田に名前を送った。「決まりました。伊藤です」。結果が発表された瞬間、重苦しい空気が場を包んだ。

(出典:毎日新聞

1年部員間の投票で、「マネジャーにふさわしい」とされた伊藤投手。つまり「選手としては厳しい」という評価を下されたということになります。

伊藤投手は「少しは予想していたので『来たか』という思いと、『うわー、野球やれなくなるのか』という思いだった」と振り返ったそうです。しかしマネジャーは寮に住み込みとなるとの理由で伊藤投手がマネジャーになる話はなくなり、伊藤投手は選手として野球を続けられることになりました。

そんな伊藤投手のニックネームは、東大野球部ウェブサイトによると「かずし」とのこと。現在監督を務める浜田一志監督と同じ名前ということで、つい「かずし」と呼びたくなってしまいますね。

そんな伊藤投手を浜田監督は

「体力的には厳しい部分はある。でも4年間生活を犠牲にして野球に懸ける思いや意気込みは伝わっていた」

(出典:スポニチアネックス

と評価しています。

新人戦が昨年までのシステム(トーナメント形式)ですと、3年生・4年生は新人戦に出場できないところだったのですが、今年はフレッシュリーグと改められ、6校が総当たりとなりました。東京大学は他の5大学と違い、入学式が終わってから正式入部となりますので、特別に3年生・4年生もフレッシュリーグへの出場が認められています。

つまり、伊藤投手はこのシステム変更のお陰で神宮で登板する機会を手に入れたということになります。

浜田監督によると「良い投球をすればもちろん今後リーグ戦で投げるチャンスもある」とのこと。伊藤投手はまずはこのフレッシュリーグで結果を残し、リーグ戦への出場を目指してほしいと思います。

夢を諦めずに挑戦し続けた伊藤一志投手を、心から応援したいと思います。

追記:伊藤一志投手公式戦全成績

伊藤一志投手の投球成績を下記のページにまとめています。

東京大学野球部・伊藤一志投手 公式戦全投球成績
38歳で東京大学に入学。医師免許を持つ「オールドルーキー」伊藤一志投手(愛知・東海高校出身)の公式戦全成績です。 2017年4...

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