清宮幸太郎を「通算本塁打数」で世間に評価させることに対する危惧

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春季東京大会を制した早稲田実ですが、その後の練習試合も連日ニュースになっています。今や高校野球のニュースで「清宮幸太郎」の名前を見ない日はありません。

5月3日(三重・津田学園戦)

 早実の清宮幸太郎主将(3年)が3日、都内で行われた今春三重県大会準優勝校の津田学園との練習試合で、高校通算89号のソロ本塁打を放った。

5月4日(秋田中央戦)

また打った!早実(東京)清宮幸太郎内野手(3年)が、史上1位とされる神港学園・山本大貴の107本超えを視野に入れた。4日、都内のグラウンドで秋田中央と練習試合… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

5月5日(島根・開星戦)

 高校通算91発の早実・清宮幸太郎一塁手(3年)が5日、都内で開星(島根)との練習試合に3番で出場し、2打数無安打3四死球だった。昨年11月6日の練習試合(静清とのダブルヘッダー第1戦)以来、対外試合で24試合ぶりの無安【野球】

5月6日(千葉黎明戦)

 春季高校野球東京大会で優勝した早実が6日、東京・八王子市内で千葉黎明(れいめい)と練習試合を行い、13-10、9-7で連勝した。高校通算91本塁打を積み重ねてプロ注目の清宮幸太郎内野手(3年)は2試合とも「3番・一塁」で出場し、計8打数5安打2打点だった。

所感

フロックで91本ものホームランは打てませんから、清宮幸太郎選手は今年の高校球界ではトップクラスの実力を持っているという評価で良いでしょう。

ただ、彼に関する報道量が少々多すぎると感じています。

実力もあり、注目度も高い選手ですから、ニュースにしやすいのは分かりますが、あまり報道が多いと「作られたスター」感が出てしまい、無用な「アンチ清宮」「アンチ早実」を生み出すことに繋がります。

ホームランを打った日はともかく、ノーヒットで終わったことまでニュースにする必要はあるのでしょうか。

そして心配ごとがもうひとつ。

清宮幸太郎選手の通算本塁打数が注目されているようですが、この通算本塁打数は練習試合での本塁打も含まれますので、試合数やグラウンドの広さによって結果が大きく異なります。本数での比較はあまり意味がありません。

ご存知の方も多いと思いますが、元日本ハムの小笠原道大(現中日二軍監督)は高校時代の本塁打数がゼロです。にもかかわらずプロで378本の本塁打を放ち、2006年には本塁打王も獲得しています。逆に、高校時代の通算本塁打数が多く鳴り物入りでプロ入りした選手であっても、プロで活躍できない選手も多数います。

通算本塁打数の数字が多ければ多いほど優れた選手であることは野球をあまり知らなくても分かります。しかし、この清宮幸太郎という選手を通算本塁打数の数字だけで世間に評価させてしまうのは、少々勿体ないと思うのは私だけでしょうか。

アイキャッチ出典:Number Web