甲子園を目指すのに「野球留学」は合理的である

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第98回全国高校野球選手権大会もベスト4が出そろいました。

作新学院(栃木)、明徳義塾(高知)、北海(南北海道)、秀岳館(熊本)の4校です。

今回、明徳義塾、秀岳館の2校が準決勝に進出したことで「野球留学」の問題が再燃しそうです。

ちなみに、「野球留学」に対する当サイト(私)のスタンスは以下の通り。ルールに則って行われる「野球留学」には賛成です。何故あんなに騒ぐ人がいるのか全く理解できない。

高校野球の野球留学に何か問題でも?頭の固いおっさんは退場!
現在開催中の第98回全国高校野球選手権大会の7日目(8月13日)の明徳義塾(高知)と境(鳥取)の一戦で、審判の判定のについて問題...

甲子園を目指すのに「野球留学」は合理的である

高校で野球をやろうとする子供たちが、進学先を決める理由は様々です。

・試合にたくさん出たいから、レギュラーになれそうな学校に行きたい

・家計の負担を減らすために、できるだけお金のかからない学校に行きたい

・地元の連中と甲子園を目指したいから、地元の強豪に行きたい

・何が何でも甲子園に行きたいから、甲子園に行ける確率の高い学校に行きたい

福島の聖光学院を例に挙げましょう。聖光学院は10年連続夏の選手権に出場しています。今、甲子園に行ける確率の高い高校のひとつと言えるでしょう。非常に乱暴な言い方をするならば、他校のことを気にせずに部内の競争に勝ちさえすれば甲子園のグラウンドに立てるということになります。もっとも、日本で有数の部員数を誇る聖光学院でベンチ入りを勝ち取るのは並大抵のことではないと思いますが。

ここまででなくても、2〜3年に一度甲子園に出られるような学校に行けば、甲子園に行ける確率は相当高いはずです。

これが、甲子園に行ける可能性はあるが年によっては分からないといった学校だとどうでしょう。部内での競争に勝ち、他校との勝負にも勝たなければならないわけです。

「甲子園に行くこと」を最優先にすれば、どこのどういった学校に進学すべきなのかは明らかでしょう。

但し、これはあくまで「やる側」の理屈です。

高校野球は見る側が「こうあるべき」を求め過ぎ

見る側、とりわけ頭の固いおっさんはこう考えます。

・高校野球はクリーンであるべき

・高校野球は正しくあるべき

・高校野球は美しくあるべき

・高校野球のチームは地元出身者で構成されるべき

・高校球児は丸坊主であるべき

頭の固いおっさんどもは、高校野球に「こうあるべき」を求め過ぎなんですよ。「自分の好きな高校野球」を強く願いすぎる。嫌なら無視してればいいのにわざわざ情報を得て「この学校には地元の人間は誰もいない!」と騒ぎ立てるんです。当事者である選手が気にしない(少なくとも負けた言い訳を相手の「野球留学」に求めない)のに、部外者だけが騒ぎ立てる絵は滑稽です。

今年(2016年)の神奈川大会で準優勝の慶應義塾高校は、ご存知の方も多いと思いますが部員は丸坊主ではありません。このことにも「坊主でないとはけしからん!」などと批判が集まるんですよね。中には「そんなんだから甲子園に行けないんだ!」などと言い出す人まで出てくる始末。神奈川で準優勝なんて十分立派な結果だと思うのですが、おっさんどもは「坊主でないから甲子園に行けなかった。だから高校野球は坊主で行うのが正しい」ということにしたいのでしょう。

要は、おっさんどもが「自分の好きな高校野球でないもの」に文句を言いたいだけなんですよね。メンバーが他県出身者で占められてようが、部員が丸坊主でなかろうが、おっさんの人生には何の影響もない、少なくともマイナスに働くことはないと思うんですが。

「おっさんの好きな高校野球」は甲子園にはない

「清く正しく美しい高校野球」が好きなおっさんは、甲子園大会なんか見ずに、地方大会の1回戦などを見に行くことをお勧めします。

そこでは体格にも環境にも恵まれていない、地元の子ばかりで構成されたチームが一生懸命に試合をしています。彼らの目指すところは甲子園ではないかもしれませんが、これも立派な「高校野球」です。甲子園大会が優れていて、地方大会の1回戦はダメである、などといったことはありません。甲子園で見られるような素晴らしいプレーは見られないかもしれませんが、皆同じ「高校野球」です。

おっさんは「野球留学」にムキになりすぎ。嫌ならプロ野球だけ見てりゃいいんですよ。

おまけ:「甲子園」だけ見て高校野球を批判する意見は無視で良い

甲子園大会の時期になると、高校野球に対してさまざまな批判が出てきます。

一番多いのは「暑い時期に炎天下で試合をするなどけしからん」でしょうか。

甲子園のベンチにはクーラーが設置されているというのに。

 甲子園で高校野球が続いている。しかし四万十川で40度越えを記録するような猛暑の中でプレーをすることに、疑問視する声もネットにある。熱中症対策はどうなっているのか、取材した。(取材・文=フリー・ライタ…

「暑い時期の炎天下での試合」を批判するなら、甲子園での試合じゃなくて地方大会での試合が根拠となるはずです。

これに限らず、テレビで放映している甲子園大会だけを見て高校野球を批判するような意見は無視で良いでしょう。

彼らは「批判できる対象」があれば何でも批判する人たちなので、相手にする必要ないです。